先日Slowマルシェにてインド北部のラダックという所に住む方とお会いし、ラダックの産前産後について質問させていただきました。
ラダックとはインド北部・ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈に挟まれた一帯を指し、チベット仏教の中心地の一つとして有名です。かつてはラダック王国という独立した仏教国でした。現在はインドに属します。
古くからラダックの婚姻制度は柔軟(一夫一妻、一夫多妻、違う宗教間での通婚)で、伝統的には一妻多夫制が一般的でした。女性の社会的地位が高く、多くの文化人類学者の研究対象となってきました。
(ジュレー・ラダックWEBサイトより引用)
ラダックでは産前産後になにか特別なこと(文化的に)を行いますか?
ラダックの妊婦さん
ラダックでは、妊娠中の女性の在り方がお腹の赤ちゃんに影響すると考えられています。
その為、妊娠中はお寺巡りをします。
妊娠中の女性の(心身の)状態はとても大切なのです。
みんなの子ども
赤ちゃんが産まれたら、ご飯を作って持っていきます。お母さんがそれを食べ、赤ちゃんの母乳になります。
みんなで助け合うのがラダックの当たり前です。
また、赤ちゃん誕生の祝福の食事会があります。お母さんは赤ちゃんと一緒に参加します。
お母さんが行けない時はお父さんが行くこともあります。
赤ちゃんに健やかに育って欲しい、その為にはお母さんをお世話する。
そんな当たり前のことがきちんと認識されていることに、お話を伺いながら涙が溢れてきました。
お世話はきっと食事などの物理的なことだけなく、精神的にとても深い意味がある様な気がしました。
日本人の多くが忘れかけている叡智が、ラダックにはあるようです。
日本の子育ては、お母さんへの比重がとても大きいのが現実です。
その現実を少しでも健やかなものになるように、産前産後ケアを通して活動していくことが、Jai Maaの役割のひとつです。
妊娠出産をきっかけに、赤ちゃんだけでなくご自身の命と向き合い、より健やかに人生を輝かせる方が増えることを心より願っています。
この記事へのコメントはありません。