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周産期という時間
周産期は、生活の形が大きく変わる時間です。
眠れない夜。
細切れの睡眠。
自分のことは後回しになる日々。
けれど私は、この時期を
「失う時間」ではなく、
本来のリズムに触れ直す機会でもあると感じています。
日本の暦や養生の知恵は、
季節や身体の巡りを大切にしてきました。
アジアの伝統療法もまた、
人を部分ではなく、ひとつの流れとして見つめます。
私はそれらの知恵を、
身体が自ら動き出せるための視点として受け取り、
暮らしの中で実践できる形にして提案しています。
その際に見ているのは、
身体そのものの働きです。
身体が思い出すとき
周産期の身体は
大きな移ろいの中にあります。
変化は、身体の内側から始まります。
環境が変わると、
身体の反応が少しずつ変わっていく。
呼吸の深さ。
触れられたときの緊張の抜け方。
朝の光を見たときの感覚。
そうした小さな変化が重なって、
その人の内側で調律が起こっていく。
私は調律を行う人ではなく、
その調律が起こりやすい条件を整え、
そっと伴走する立場です。
実際に、
「細切れ睡眠だけど、寝起きすっきりで
ちゃんと休めている実感が持てるようになった」
と話してくださる方もいます。
細切れであっても、身体はちゃんと回復しようとしている。
その働きを邪魔せず、
届きやすくするのが、このケアです。
身体が本来持っている働きが、
暮らしの中で発揮されはじめた結果だと私は受け取っています。
周産期は、
自分のリズムを思い出す大きな転換点。
その時間を、ただ乗り切るのではなく、
これからの暮らしを形づくる土台として過ごす。
そのための環境を、
ともに育てていきます。


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