妊娠中 ハーブティー
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妊娠中のハーブティー

はじめに

妊娠中のハーブティーの作用と注意点をまとめました。
カフェインが入っていないものはOKとしがちですが、ハーブティーにもそれぞれに作用があります。
妊娠後期に良くても、初期にはNGなもの。
カフェやレストランのメニューにもよくあり、手に入りやすくリラックス作用がある、けれど・・・子宮収縮作用があるものなど。
美味しく気持ちよく、適量のハーブティーを楽しんで、安心のマタニティライフを過ごしましょう。
飲みはじめには、担当の医師に相談されることをお勧めします。

つわりに

ジンジャーティー

ジンジャー 生姜 ショウガ
学名:Zingiber officinale
和名:ショウガ
英名:Ginger
主な成分:ジンゲロール、ジンゲロン、ショーガオール
主な作用:代謝促進作用、去痰作用、消炎作用、解毒作用、鎮痛作用、発汗作用、抗酸化作用
※乾燥すると成分が強くなります。
※胸やけ・胃炎のある方は注意が必要です。

◎『ジンゲロール』は熱に弱く生の状態に多く含まれています。のどの痛みなどに効く殺菌作用の働きがあります。
◎『ジンゲロン』はジンゲロールに熱を加えることにより作られる成分で、身体の内部から温める作用により、免疫力向上、風邪のウィルス撃退に期待できます。
◎『ショウガオール』もジンゲロンと同じく、ジンゲロールに熱を加えることにより作られる成分で、ジンゲロールとほぼ同じ作用があります。胃腸の働きを活発にし、身体を内側から温める作用もあります。

☆簡単おいしいレシピ☆
すりおろしショウガとはちみつ(非加熱がおすすめ)をカップに入れ、ぬるま湯を注ぐ。お好みでレモンを入れるのもGood。ぬるま湯(60℃くらい)で三つの成分をとることができます。

◆産後の養生レシピ~産後すぐ~7日目位まで~◆
乾燥ショウガ(なければすりおろしショウガ)大さじ2、黒糖大さじ3、クコの実10個程、ナツメ1つをカップに入れお湯を注ぎます。クコの実やナツメがなければ、ショウガと黒糖だけでもOK。量はお好みで調整してください。
●ビタミン・ミネラル豊富な黒糖は、悪露の排出・母乳の分泌を促し、産後の回復をサポートしてくれます。

 

ペパーミントティー

ミントティー 妊娠中のハーブティー つわり
学名:Mentha piperita
和名:セイヨウハッカ(西洋薄荷)
英名:Peppermint
主な成分:メントール、メントン、ミントポリフェノール、ルテオリン、ロズマリン酸、タンニン
主な作用:健胃作用、鎮痛作用、鎮痒作用、収れん作用、駆虫作用、血管拡張作用、発汗作用、解熱作用。※メントンは子宮収縮作用があるので、飲む量に注意が必要です。

◎メントールの清涼感でつわりの気分もリフレッシュ。健胃作用もあるので最適です。
◎発汗作用で体内を温めた後冷やすので、寝る前に飲むと安眠が期待できます*。
*日中活動すると体温は上昇しますが、夜になると体にたまった熱(深部体温)を下げるために手や足先の末梢血管を拡張させて血流量を増やし、熱を放出(熱放散)します。その体温変動が眠気となり、体は自然と眠りの体勢に入っていきます。このタイミングと就寝が重なると、深い眠りを得ることができます。

☆簡単おいしいレシピ☆
フレッシュなペパーミントの葉を水洗いしよく水気をきる。ポットに入れて熱湯を注ぐと、爽やかな香りと味が楽しめます。スペアミント・アップルミントも可。

※産後の注意※
母乳分泌を減らす作用があるので、授乳中は慎重に。

 

レモンバームティー

レモンバーム 妊娠中 ハーブティー
学名:Melissa officinalis
和名:セイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷)、コウスイハッカ(香水薄荷)
英名:Lemon balm, Melissa
主な成分:シトラール、ゲラニオール、リナロール、タンニン、フラボノイド、ロズマリン酸
主な作用:気分高揚作用、健胃作用、利尿作用、排便作用、鎮静作用、鎮痙作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、リラックス作用

※強い排便作用が子宮収縮を誘発する可能性があるため、大量摂取に要注意。

◎イライラした時や気持ちが沈んだ時に、精神の安定に期待できます。
◎子どもの興奮緩和にも役立ちます。

 

妊娠後期に

ラズベリーリーフティー

ラズベリーリーフティー 妊娠中 ハーブティー

和名:ヨーロッパキイチゴ(木苺)
英名:Raspberry leaf
主な成分:ビタミン、ミネラル、タンニン、フラガニン、フラボノイド
主な作用:子宮や骨盤の筋肉強化、鎮静作用、鎮痙作用、抗炎症作用、収れん作用
※フラガリンは骨盤周りや子宮の筋肉調整作用を持つため、妊娠初期~中期は控えた方がよいでしょう。
◎『出産のためのハーブ』と呼ばれています。飲む時期と量に注意しましょう。

 

妊娠中は控えた方がよいお茶

カモミールティー:カフェやレストランのメニューにもあり手に入りやすいですが、子宮収縮作用があります。

ジャスミンティー:コンビニなどで手に入りやすいですが、緑茶にジャスミンの香り付けされたものでハーブティーではないため、カフェインを含んでいます。

レモングラス:子宮収縮作用があります。産後におすすめです。母乳分泌促進。血行促進。貧血予防。

最後に

口にできるものが限られてくる妊娠中に、香りと味とハーブの力を堪能できるハーブティーは力強い味方です。
ハーブの作用はまだ解明されていない部分が多くあり、またその影響は個人差があるので、飲み始める前に担当の医師に相談されることをお勧めします。ハーブの力で健やかなマタニティライフをお送り下さい♡

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プロフィール

須代由紀

2005年よりマッサージセラピストとして都内スパなどで8000名以上を担当。
台湾大地震災害ボランティアをきっかけに、命を活かす生き方に強い興味を持ち、こころとからだの専門家になることを目指し国内外で学ぶ。2005年よりタイマッサージ、オイルマッサージ、マタニティトリートメントをはじめ、2006年チェンマイにて修業。2010年よりBMSマッサージセラピースクールにて国際基準の専門知識と筋解剖学に基づいたオイルマッサージ、カウンセリングを修得。2015年より骨格調整をはじめる。2017年、妹の出産で専門的な産後ケアの必要性を実感し、バンコクにて産後ハーバルケアユーファイを修得。帰国後、これまでの専門分野と産後ハーバルケアを融合し、都内を中心に出張産前産後ケアを行う。日本に産後ケアが定着することで、女性への意識が変わり、より生きやすい社会になることを目指しています。

産後ケアユーファイ・育児中の疲労緩和ケア

マタニティマッサージセラピー

詳しいプロフィールはこちら
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